地球温暖化による平均気温の上昇が毎年進み、異常な気象変化が日本でも顕著となっています。地球系内での人間の営みが発端となり、人間自身の生活環境に著しい悪影響を及ぼす環境変化を「環境破壊」といっています。環境が破壊されて困っているのは人間であり、その影響で他の生物が迷惑を被っています。
温室効果ガスは、炭素を燃焼(酸化)させることで発生する「二酸化炭素」が最も多く、影響が大きいので、例えば発電を火力から自然由来の風力や太陽光エネルギーにシフトしたり、内燃機を使った自動車から電気自動車へのシフトがする動きが出ています。温暖化に寄与する「その他のガス」も排出の規制がされています。冷凍空調で使用されれている「フロン」もその一つです。
「フロン」は空調用のエアコンや冷凍冷蔵用の冷凍機の内部サイクルを循環する冷媒として使用されてきました。現在、ノンフロン冷媒製品にシフトする中で、既存のエアコンや冷凍機からフロンを回収して、適切に処理することが法律で定まっています。フロンは目に見えないガスなので、万一洩れても、または、意図的に漏らしても誰にもわかりません。自分さえよければという考えや無知識によって、フロンが大気に放出されて温暖化の原因になります。
フロンの適切な取り扱いを普及させること、これが冷凍機メーカのメンテナンス、製造に携わってきた私自身の責務だと思っています。