2017年上海出張でおもちゃのドローンを3000円で購入しました。プロペラを折りたたんだ状態では、小さいスマホくらいの大きさです。スマホをコントローラとした機体でGPSによる測位機能と自立安定性があり、動画撮影可能なカメラもついていて、その性能の高さに驚きました。ただし、小さいので風の強い日には機体が流されやすく、操縦の下手さもあり、手元に戻すことができず、遠くの草っぱらに軟着陸することが何度となくありました。
2019年、機体重量が200gを下回る「法律上のドローンに該当しないトイドローン」を購入しました。風にも強く、バッテリが弱ってくると自動的に最初に飛び立った位置に戻る機能など、本物のドローンとそん色のない性能があり、操縦性もとても良い機体でした。値段は1万5千円です。弱点は、バッテリ容量が少ないので5分くらいしか飛ばせられないこと、カメラにジンバル(画像が揺れないように安定させる装置)がついていないので、動画の画像が揺れることでした。何より、世間をにぎわすドローンは、法律の正確な知識もないまま本当に飛ばしてよいのか心配になり、お蔵入りしていました。
そして、2021年11月、ドローンスクールを受講しました。基本的な知識、法的要求を座学で学び、実技訓練を2日、さらに産業用飛行訓練(物体投下、有視界外飛行、夜間飛行)を1日受講してテストに合格しました。最後にエマージェンシー対応(救急救命)講習を受講します。
そして、この度本物のドローンを購入しました。
損害賠償保険に加入し、国土交通省に「ドローン操縦士の資格」と「機体の登録」を行って認証を受けられば、晴れてドローンを正々堂々と飛行することができるようになります。
5G画像を取り扱うカメラを搭載したドローンを使用する場合は、個人使用ならアマチュア無線4級以上、業務仕様なら陸上無線3級以上の資格が必要ですが、すでにその二つの資格も取得しています。
今後、業務(点検、測量など)で使用するレベルまでいくためには、飛行訓練を重ね、腕を磨く必要があります。ソフトウェアの進化により、飛行開始から飛行終了までの自動操縦(Googleマップで設定したエリアを設定した速度、航路、シャッタータイミングで測量する)を簡単な設定で行えるようになっています。
私がやりたかったことの一つのドローンを遂に「はじめました」!